勇士の墓 (徳間文庫) 価格: 660円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 『勇士の墓』とは「融資の墓」とのダブルミーニングでは?と思わせる内容。 なぜ少人数の“ITベンチャー”企業の株価が店頭公開と同時に暴騰し、 “時価総額”で“IT長者”となるものが、次々と現れるのか? そのカラクリの一端を知りたい人には、一読を強くお奨めする。 ただし、本作品は、CSKやセガが家庭用ゲーム機を母体とするマルチメディアを志向していた、今となっては一昔前の時代を描いている。 仮名で登場する企業が現実世界のどの企業に相当するかを想像しながら読むには、少し予備知識が必要かもしれない。(そこで星ひとつマイナス) |
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最終名儀人 (光文社文庫) 価格: 600円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 不動産にまつわる詐欺に巻き込まれるときはこんな感じなんだろうな、という気がします。第三者として冷静に見ていると、何でこんなのにだまされるんだろう?という気がしますが、そこはプロ、手を変え、品を変え、人を変え、被害者の要求ものらりくらりと巧みにかわし、巧妙に弱みに付け込んでくるところは、なるほど、と感心させられます。自分が、このような詐欺に遭わないためにも一読をお勧めしますが、結末に感動がなかったので三ツ星です。起死回生の大逆転を期待したのですが・・・。 |
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