女教師 [DVD] 価格: 3,990円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 若い世代にはピンとこないと思いますが、40代以降の人間にとって「日活ロマンポルノ」という言葉を聞くと、何だか甘酸っぱいものを感じざるをえません(笑)。1971年に白川和子の「団地妻シリーズ」を皮切りにおびただしい数の作品が生まれましたが、なかでも作品性が高いと言われているのが「女教師シリーズ」でこの作品が第1弾です。 永島暎子はいまでもテレビドラマで脇を固める女優ですが、一躍名前が知られるようになったのが1977年公開の本作品です。何とも悲しげな表情をたたえつつ、これでもかと不幸に祟られる「M的演技」は彼女の専売特許です。この作品でデビューの故・古尾谷雅人(当時の芸 |
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虚構大学 (光文社文庫) 価格: 650円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 学生紛争の後に京都にアカでもなく宗教色のない大学が必要だから、といって大学を作った話 やはり学長になる老天文学者の傍若無人っぷりが圧巻である また今までさんざん批判してきたのに開学に成功しそうになったらすり寄る人間もいたり そもそも苦難に満ちた手続きと周到な根回しがあって大学というのは成功するのであって 簡単に作れるようになったかといってじゃあその大学が長持ちするかというと その安易さが祟って少子化でgdgdな末路を迎えてしまうのである モデル云々はもはやいうまでもないのだが、虚構大学でググると面白いことにw |
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闘いへの執着 (徳間文庫) 価格: 600円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 清水一行さんの「闘いへの執着」は商法の判例集に出てくる山崎製パン事件がモデルです。実にリアルに人間関係などが描かれていて、判例集にはでてこないドラマがあることが感じられると思います。城山三郎氏の「乗っ取り」(白木屋事件がモデル)を読まれたあとは、是非、こちらを読まれることをお勧めしておきます。 |
社長の品格 (光文社文庫) 価格: 600円 レビュー評価:3.5 レビュー数:2 電電公社が民営分割前にごたごたする頃の話だ。 造船会社から抜擢されるのは誰だろう? 電電公社の生え抜きの、こすっからい大野とは誰だろう? 無能な村井とは誰だろう? 主人公の谷村はきっと架空の人物に違いない。 なんていうことを想像しながら読んでいくのが企業小説の楽しみの1つだろう。 楽しみながら読んでいけた。 それにしても、毎度思うのだが、清水一行さんは濡れ場が下手。 だったら書かなきゃいいのに、練習のつもりなんだろうか? これだけは、謎が解けない。 |
動脈列島 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集) 価格: 897円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 新幹線ものというと大爆破だが、大人の読み物としてはこっちのほうが圧倒的に優れている。テロサスペンスなのに、最後の数ページは涙なくしては読めない。プロファイリングみたいな考え方が書かれているのも時代の先端を行っていてすごすぎる |