血の重層 (徳間文庫) 価格: 620円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 オーナー企業でもないのに四半世紀もの長い間一人の男が社長を務めるという異常な状況で、ご多分に漏れず老害に悩まされていた。極めつけは、メインバンクにおいて出世の道を閉ざされた自分の息子を、将来の社長候補として迎え入れるところ。最後は、心ある有志たちによって会社再生の道を歩むことになるのですが、その戦いが見もの。実話に基づいてかかれた小説で、モデルとなったのは、業界第二位の製薬会社、三共、そして息子が勤務していた都市銀行は第一勧業銀行。ジュニアの異常ぶりが実にリアルで本当にこんな感じだったらしい。関係者から相当綿密に情報収集したと見られる一作です。 |
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